【ハートネットTV】(Eテレ=後8・00)


東日本大震災から11年。喪失と向き合い続けてきた2組の夫婦の物語を届ける。1組目は福島県南相馬市で理髪店を営んできた夫婦。二人三脚で店を盛りたてる中、原発事故に見舞われ避難を強いられた。店を再開して10年、ふるさとに寄せる夫婦の思いの変化を見つめる。2組目は、3人の子供を津波で失った宮城県石巻市の夫婦。震災当日、夫には子供を助けるチャンスがあったと妻は思い、2人の関係が変化した。「生かされたこと」を背負いながら、周りの人に支えられ行動していく夫。その夫に整理しきれない負の感情を抱き続ける妻。ある出来事をきっかけに、2人に共通の思いが生まれていく。


【第45回創作テレビドラマ大賞「家出娘」】


大切な人を失った人同士が、ひとときの共同生活を通してを通して、次の一歩を踏み出そうとする姿を描く。船越凡平(ぼんぺい)・作、石塚嘉(よしみ)演出。


地方の街に住む小学5年生のはるか(木村湖音)は、3年前に母を亡くし、現在は父(有野晋哉)との2人暮らし。ある日、父に再婚話が浮上し、それに怒ったはるかは衝動的に家出をする。行き先は、亡き母の妹である和歌子(ファーストサマーウイカ)が住む東京だった。数日間、和歌子の部屋で共同生活を送ることになったはるか。何げない日常を通して、2人はいつしか疑似親子のような関係になっていく。


【ブリット】


68年、米。スティーブ・マックイーン、ロバート・ボーン。政治家の保護下で証言台に立つことにした犯罪組織の証人の護衛を任された敏腕刑事の男性。証人を殺し屋に射殺された彼は、圧力を加えてきた政治家に反感と疑念を抱き、執念の捜査で真相を暴く。ピーター・イエーツ監督。(字幕)


【リトル・ミス・サンシャイン】


06年、米。グレッグ・キニア。それぞれに問題を抱え崩壊寸前の米アリゾナ州の一家。9歳の長女がカリフォルニアで行われる美少女コンテストに出場することになった。一家は家族全員で古い車に乗り込み出発するが、事あるごとに対立する。ジョナサン・デイトン、バレリー・ファリス共同監督。(字幕)


『米国のキムチブーム』


アメリカでは空前のキムチブームだという。一昔前は独特のにおいで慣れないという人も多かったが、今では発酵食品の代表のような存在だ。ただ、キムチ単体で食べるわけではなく、スープやチーズオムレツ、ラーメンの具材として親しまれているらしい。キムチはハクサイやダイコン、魚介類、ニンニク、唐辛子など、多くの素材を組み合わせて作るので、複雑かつ深い味わいがある。私も時々、無性に食べたくなる。

発酵食品の有用性については各国で盛んに研究が行われている。アメリカ・スタンフォード大学などによると、キムチ、ケフィアヨーグルト、チーズ、ワイン、みそ、ザワークラウトなど、多種多様な発酵食品を日常的に食べることで、糖尿病、心血管疾患、リウマチ性疾患、アレルギーなどのリスクが有意に減少するという。

発酵食品と共に、不溶性食物繊維食品を摂取することで、さらに健康への効果が高まるそうだ。例えば、納豆にキムチを混ぜたり、ゴボウやニンジンたっぷりのみそ汁を飲んだり、大根やカブのぬか漬けを食べたりするといいだろう。(健康アドバイザー・大西葉子)


【全国公立中高一貫校、「男女別定員」36%、五ヶ瀬も倍率  最大1.75倍差】


小学生が対象の入学者選抜の適性検査などがある全国の公立中高一貫校137校の約36%に当たる11都県と6市区の49校で、「男女同数」など性別ごとの募集定員があることが21日、共同通信の調査で分かった。49校には本県の五ヶ瀬中等教育学校も含まれる。このうち受検者数などを男女別に公表した44校中34校の2022年度選抜では女子の受検倍率が男子と比べて約1・02〜1・75倍高く、残る10校では男子が女子より約1・03〜1・37倍高かった。一方でジェンダー平等の観点から5府県と4市の15校が男女別定員を廃止した。


学校の男女別定員制を巡っては、合格最低点が男女で異なるため、性差別との批判が強まり、全国の公立高で唯一、全日制普通科で設けている東京都教育委員会が昨年、段階的な廃止を決めた。性別ごとの枠があると、女子の方が合格最低点が高くなり不利になる傾向があるとされる。公立中高一貫校では一部で依然、残っている実態が分かり、議論を呼びそうだ。


49校で男女同数や「いずれかが60%を超えない」などの定員制があり、各教育委員会は「発達途上の段階では男女バランスが取れている方が望ましい」などと説明。22年度選抜では、このうち茨城、栃木、群馬、東京、高知、沖縄の6都県と、群馬県の伊勢崎市と太田市、さいたま市、埼玉県川口市、東京都千代田区、横浜市の6市区で女子の受検倍率が男子を上回る学校が計34校あった。


男子が女子を上回ったのは山形、茨城、千葉、東京の4都県と横浜市の計10校。男女別定員を廃止した学校は計15校。千葉市、神奈川県、長野県と長野市、佐賀県は22年度、札幌市は21年度、岩手県と大阪府は20年度、新潟市は17年度選抜から男女別定員をなくした。今年4月に大阪府立に完全移管する元大阪市立校でも14年度選抜でなくなった。このほか、73校では男女別定員が元々なかった。男女別定員を巡っては、公立高で唯一残る東京都立の21年春入学者の入試で、男女の別なく一律選考すれば合格した生徒が女子691人、男子95人に上り、都教委が段階的な廃止を決めた。

調査は2月、文部科学省の学校基本調査などを基に、公立中高一貫校を20市区の教委や、一部の学校、公立大学法人を対象に実施した。


〈適性検査〉

公立中高一貫校が小学校の卒業予定者を対象に、入学者としての適性を調べる検査。受けることを「受検」と呼ぶ。低年齢での受験競争の過熱化を避けるため、公立中高一貫校では学力試験は課さないとされており、私立校の教科別試験の代わりとして実施。そのため教科横断型のものが多い。事実上、学力試験になっているという指摘もある。


〈20年度から定数男女同数の五ヶ瀬、寮収容事情で一律選考せず〉


本県の公立中高一貫校は3校で、このうち五ヶ瀬町の県立五ヶ瀬中等教育学校が男女別定員を設けている。県教委は現時点で廃止は考えていないという。

全寮制の同校は、男子寮の収容人数が女子より多いとの理由で、長年にわたり合格者を男子22人、女子18人で固定。実質的に男女別の定員が設定され、男女で合格ラインが異なる状況が続いていた。これに対し「教育の機会均等が図れない」などと批判の声が上がり、県教委は寮を改修するなどして2020年度入学から男女の定員を各20人の同数とした。しかし男女別定員を廃止し、一律に選考することは「寮の事情もあり、現時点では考えていない」としている。(岩切康一朗)


〈変える努力必要〉


【河野銀子・山形大教授(教育社会学)の話】


女子の倍率が高い学校には、地域性や、ルーツが戦前の女学校にあるなどの背景も想像できるが、そもそも募集定員を性別で分けることがおかしい。ジェンダー不平等を可視化するこのような調査は重要。性別が偏ると男女平等の教育ができないのは学校側の教育力不足で、受検では性別に関係なく扱うべきだ。男女別をなくす教育委員会が出てきたのは、大学の医学部入試で女子を不利にしていた問題や東京都立高の定員問題を機に、ジェンダー平等の理解が広がっていることの表れ。男女枠があるところは、すぐには変えられずとも変えようとする努力をしてほしい。


【「BSよしもと」開局】


吉本興業グループは21日、BS放送に「BSよしもと」を開局した。「地方創生」を目標に掲げ、所属する芸人らが全国各地の情報を発信する番組を中心に放送する。

東京都内のスタジオから生放送した記念番組で、タレントの西川きよしさんが「みんなで心を一つにして、子どもからお年寄りまで楽しんでいただけるBSよしもとにしたい」とあいさつ。西川さんやお笑いタレントの東野幸治さん、お笑いコンビ「和牛」の水田信二さん、川西賢志郎さんがたる酒で鏡開きをした。

BS放送では、26日に松竹、東急グループの「BS松竹東急」、27日にジャパネットグループの「BSJapanext」が相次いで開局する。


【三浦祐太朗さん第1子、友和・百恵さんに孫】


シンガー・ソングライターの三浦祐太朗さん(37)と、妻で声優・歌手の牧野由依さん(36)が21日、それぞれのインスタグラムで第1子となる女児の誕生を発表した。三浦さんは俳優の友和さん(70)と元歌手の(旧姓山口)百恵さん(63)の長男。

三浦さんは「妻も娘も命懸けで頑張ってくれました。わが子の誕生にただただ感動しております」とコメント。牧野さんは 「命のぬくもりや重さに日々喜びを感じております」と記した。


顔にできたニキビが気になってごしごし洗う、手でつまんでみる…。若い人の多くが経験することだが、ニキビの悪化を見過ごすと長引いたりニキビ痕が残ったりする恐れがある。早い段階で使う薬剤が相次いで実用化されると同時に治療戦略も定まり、ニキビをきれいに治すことが可能になってきた。専門家は「目立たなくなった後もしっかりと治しきってほしい」と話している。


〈毛穴の詰まり〉

医療法人明和病院(兵庫県西宮市)は「にきびセンター」を開設している。センター長を務める黒川一郎皮膚科部長によると、ニキビは「尋常性痤瘡」という皮膚の病気。発病のきっかけは「毛穴の詰まり」だ。原因となるアクネ菌は誰の皮膚にもいる常在菌で、普段は悪さをしない。

「人の皮膚の細胞では角化という現象が起きて、皮膚に角質の層ができる。古い角質がきれいに剥がれずに毛穴をふさぐと、皮脂もたまり、菌の増殖や炎症でニキビができていく」という。

毛穴がふさがった状態が「面皰(めんぽう)」だ。ごく小さい微小面皰は目に見えないが、次第に目立つ「白ニキビ」や、詰まりが黒く見える「黒ニキビ」になる。さらに炎症が起きると腫れて「赤ニキビ」、そこが化膿すれば「黄ニキビ」が増えていく。


〈選択肢増加〉


黒川さんによると、ニキビ治療は近年、大きく進歩した。2種類の薬の実用化が寄与し、初期の治療に道が開けたという。


「従来は赤ニキビになる炎症期に抗菌薬を使うのが主流だったが、2008年に登場した外用薬のアダパレンは早いうちから使え、角化細胞の分化を正常化して毛穴の詰まりを防ぐ」

もう一つの外用薬「過酸化ベンゾイル(BPO)」も、アクネ菌の増殖を阻害すると同時に、ふさがった毛穴を改善する。抗菌薬と組み合わせる薬の選択肢が増えたことで、治療が多様化した。

黒川さんが作成委員として参加した「尋常性痤瘡治療ガイドライン」では、初期はこの2剤で治療し、その後の「急性炎症期」には、顔半分に6個以上の赤ニキビができた中等症の段階で抗菌薬を使い、集中的に菌の増殖と炎症を抑えることが推奨されている。


「その後も重要です」と黒川さんは強調した。赤、黄のニキビが消えただけで治療をやめてはいけないというのだ。

「炎症が治まっても毛穴の3割が詰まっているとの研究報告がある。再びニキビができて症状がぶり返す『再燃』の恐れがあり、アダパレンやBPOによる『維持療法』で防ぎたい」と話した。


〈適正使用を〉

懸念されるのは、ニキビの原因菌でも、抗菌薬が効かない耐性菌ができ始めていることだ。

東京薬科大と虎の門病院が、ニキビ患者から検出したアクネ菌で調べた共同研究によると、一般的な抗菌薬であるクリンダマイシンへの耐性率は13年の38%から18年は57%に、クラリスロマイシンへの耐性率は同じく47%から61%に高まった。研究グループは他の常在菌の耐性化や皮膚科以外の治療にも影響しかねないと問題提起した。

黒川さんによると、ニキビではほかの抗菌薬も有効なため、直ちに患者の治療で問題になることはないが、耐性化すれば将来の治療の選択肢が挟まる恐れがあると指摘する。ニキビへの抗菌薬の使用は最長3カ月が原則だとガイドラインにも明記されている。

薬剤耐性(AMR)の問題に取り組む国立国際医療研究センター病院のAMR臨床リファレンスセンターは「ニキビという身近な病気でも薬剤耐性の問題があることが明らかになった。診療科を問わず、抗菌薬の適正使用が求められる」とコメントしている。


【思春期と高齢期、運動習慣のある女性、骨粗しょう症リスク減】


中学、高校の思春期と高齢期の双方に運動習慣がある女性は骨粗しょう症になりにくい。こんな事実を順天堂大大学院の田村好史先任准教授(スポーツ医学)らのチームが、高齢者を対象にした調査で確認した。

調査は、同大が東京都文京区の協力で行う65歳以上85歳未満の区民1596人の長期健康追跡調査「文京ヘルススタディー」の一環で実施。かつての部活での運動歴と現在の運動習慣と、骨密度や骨粗しょう症有病率との関連を調べた。

その結果、双方の時期に運動習慣のある女性は股関節の骨密度が高かった。骨粗しょう症発症のリスクを、年齢や肥満度などの他の影響を調整した上で比べると、双方の時期に運動した女性は、ともにしていない女性より35%も低かった。

思春期に運動歴がなくても、現在運動していればリスクが減る傾向がうかがえたが、逆に運動歴があっても、現在運動していないと、両時期ともしていない女性とリスクはほぼ同じで、高齢期の運動習慣がより重要とも言えそうだ。一方、骨粗しょう症が少ない男性では過去の運動歴との関連性は見られなかった。

若い頃の運動は最大骨量を高め、高齢期の運動は骨量減少を抑えるとの研究結果は既に報告されている。

今回は双方の組み合わせが骨粗しょう症予防に最適なことを実証した形。田村さんは「今後、どんな運動をどの時期にどの程度行うのが骨の健康に最適かを解明したい」としている。


【がん闘病胸中、新聞につづる】


末期がんの宣告を受け、1月に死去した新潟日報論説編集委員の橋本佳周(よしちか)さんが、闘病の日々と胸の内をつづった新聞連載が「52歳記者のがん日記」として刊行された。

新潟日報で社説や1面のコラムを担当していた橋本さんは2018年7月、ステージ4の膵臓(すいぞう)癌と宣告を受ける。19年2月に始まった闘病記の連載は、55歳で亡くなる直前の21年12月まで100回近く続いた。

連載は、予想もしなかった告知による衝撃から始まる。「どうしてオレなのか」。気持ちの整理もつかないままスタートした治療の苦しさ、湧き起こる死への不安など、突然の不幸に見舞われた当事者の心情がありのままに記される。

一方、暗闇の中でほの見える希望の光も胸を打つ。高校時代の同級生と再結成したバンド活動は病に立ち向かう力となり、記事を書くことや読者からの手紙が励みとなったことがうかがえる。

最終回で橋本さんは、生と死と向き合った日々を書き残せたことが、自身と読者にとって「前を向いて生きよう」という力になったはずだとつづる。絶望と希望を正面から受け止めた、命の記録である。

新潟日報社刊、1320円。


【恐ろしいコロナ禍】


会いたい会えない、寂しい世の中になりました。コロナ禍いっぱいの世の中になりました。コロナ禍いっぱいの世の中。命を落とす人さえあります。何と世界中だからたまりません。どんなことになるのでしょうか?子ども3人も育てている家庭などちょっとの油断もなりません。しっかりと栄養を取りたった一つの体です、健康に気を付けましょう。

昨年8月に生まれたひ孫が福岡に戻り、どんなにしているやらと思うがどうすることもできない。かわいいしぐさや遊びの様子、またあんよができるようになったとカメラに収め、今は何と便利な世の中。よちよち歩く姿がそのままに歩いてくれるのです。うれしくてうれしくて涙をこぼしながらお茶の時間が過ぎていきます。

ちょっとでも抱っこして抱きしめてやりたい。好き好きほっぺにチュッチュをしてあげたい。それができないのですね。何と寂しく悲しい涙だけが流れます。老い先短くなってしまったこの身がかわいそうでなりません。恐ろしいコロナ禍さえなかったら自家用車で福岡までは行き来できます。飛んでいって好き好きに抱っこ、どんなに楽しい一日が送れることか残念でなりません。一日も早く恐ろしいコロナがどこかへ飛んでいってくれることを神に手を合わせてお祈りしております。ぽかぽかお日さまの愛情に包まれみんなが元気で頑張りましょう。(宮崎市・95歳・新原エイ子)


【ブロッコリーの煮びたし】


2人分でブロッコリー120㌘、だし汁½カップ、かつお節適量を用意します。ブロッコリーは小房に分け、茎の部分も皮をむいて花蕾(からい)と同じぐらいの大きさの乱切りにします。塩を入れた熱湯にブロッコリーの茎から先に入れ、次に花蕾も入れてゆですぎないように色よくゆで、水に取ってざるにあげて水気を切ります。

鍋にだし汁、しょうゆ小さじ⅓、塩と砂糖各少々を合わせ、ゆでたブロッコリーを入れて弱火で2〜3分煮て、そのまま冷まして味を含ませます。

器に盛り付け、煮汁を少しかけ、上にかつお節をのせます。(1人分23㌔㌍、塩分0.4㌘)


【水島新司さん  2022年1月10日死去  82歳】


「ドカベン」でルールを教え、「あぶさん」でパ・リーグの魅力を広め、「野球狂の詩」で人生の機微(きび)を伝えた。「私は全くの野球ばか。野球を描き続けたい」と語ったように、60年超の漫画家人生を野球にささげ、球界と読者から愛された。幼少期から野球選手に憧れたが、家業の鮮魚店を手伝い、高校進学も断念。親の反対を押し切り18歳で漫画家になった。

1972年に連載を始めた「ドカベン」は個性的な部員がチームプレーで勝利をつかむ。当時流行した超人的な選手や魔球の描写は控え、伝えたのは競技本来のリアルな楽しさだ。躍動感に満ちた絵が試合を活写。80年代以降にスポーツ漫画をヒットさせた浦沢直樹さん、井上雄彦(たけひこ)さん、森田まさのりさんは訃報に際し、水島作品を何度も模写した経験を述懐した。「個性を尊重し、短所を部員で補い合い、自由に成長する。ドカベンのようなチームを無意識に目指し続けていた」。そう話すのは「ドカベン」の舞台「神奈川の明訓高校」の由来となった新潟明訓高の元野球部監督で、新潟医療福祉大野球部総監督の佐藤和也さん。新潟明訓高が甲子園初出場を決めた91年夏、地元の新潟市出身の水島さんから電話で「『本当の明訓』を出してくれてありがとう」と激励された。寄贈された単行本、さらに部員が実名で描かれた番外編「新潟明訓対神奈川明訓」は忘れられない贈り物。「野球を愛し、故郷を思ってくれた」

水島さん自身は甲子園に挑戦すらできず、だからこそ「野球漫画は水島新司だ」と言われる存在を志したという。訃報の発表翌日、スポーツ各紙の1面は「野球漫画の神様」「ありがとう」と感謝の言葉で埋め尽くされた。球界、スポーツ漫画の未来に”野球狂”が与えた影響は計り知れない。(共同通信  小川恵)